アパレル業界 用語解説

アパレル業界、スポーツウェアの製造で多く用いられる用語をオザワがわかりやすく解説いたします。
こちらに掲載されている他にも疑問やご質問がありましたらお気軽にお問い合わせください。

ニット

柔らかく撚った糸をループの連鎖によって編み上げられた生地の総称です。
カーディガンやブラウス、スウェットやジャージに至るまで様々なアイテムに使用されています。
生活する中でもっとも身近な生地の一つです。

吸汗速乾

汗を急速に吸取り、濡れた状態から素早く乾く機能を持った高機能素材の総称です。
様々なメーカー各自で独自の機能性を持たせ、多く使用されています。
汗を掻いた際のベタつきや、不快感も大幅に軽減してくれる為に幅広く使用されています。

パターン

洋服を作成する為の設計図です。
設計から実際に縫える状態まで型紙を作成する人の事を通称パタンナーと呼びます。
この段階で精密な製図を行う事で製品の仕上がりが大幅に向上し、製品の見た目が変わってきますので高い技術が要求される作業になります。

グレーディング

マスターパターン(サンプルサイズ)から展開サイズ(通常XS~XL)の型紙を作成する作業の事です。
着用した際のゆとり、着易さ等、同形状を保つ等様々な点を考慮し作成します。
マスターサイズとは、企画段階でのサンプルサイズの事になります。
サンプル作成は、平均的な体型を考慮し、MサイズもしくはLサイズを1着だけ作ります。出来たサンプルを元にSサイズやXLサイズを展開します。
この作業を行う人をグレーダーと呼び、パタンナー同様に高い技術を求められる仕事になります。

マーキング

1着、又は複数着作る為に裁断データを作成する事です。
CAMでの自動裁断を行う為に生地毎の幅に合わせて裁断したいパーツを並べていく作業です。
最近では、幾つかの条件を入力すると自動で精度の高いマーキングができる機能が付いた機器もあります。

アパレルCAD

洋服を作る為の設計図を作成する為のソフトです。
手で線を引く作業の時間をパソコン入力で行いますので作業効率、正確性が大幅に上がっています。
多くのアパレル企業が取り入れているソフトです。

アパレルCAM

CADによって作成したパターンを元に自動裁断を行う機械です。
手作業での裁断よりもスピード・効率も格段にアップし、正確性も格段に差があります。
精密機械である為、費用・メンテナンス等も必要ですがそれだけの効果が十分に見込めます。
当社では、2台導入しお客様のニーズに応えられる体制を整えております。

オーバーロック縫い

一般的には、布の断ち端をかがっていきほつれない様に始末する事です。
又、ニット全般ではロックによる縫い合せを行う事が基本になっています。
伸縮するニット生地にもロックでの縫い合せによって対応されています。

パイピング

布の断ち端を挟み込み、端を見えない様にすると同時に装飾としての意味も持っています。
俗に日本人には綺麗好きな人が多いと言われていますので海外の製品よりも日本のメーカー・ブランドに多く使われています。
又、切り替の際に挟むピン型の物も同様にパイピングと呼ばれます。
主にスポーツウェア等で装飾として使用される事が多いです。

フラットシーマ

通常ロック縫いしてからステッチの作業を一度で行える特殊な縫製方法です。
最大の特徴は、縫目が薄く仕上がる為に体にフィットする様な服等で使用すると体へのストレスも軽減され、デザイン・機能性共に向上が見込めます。
弊社では、この縫製方法の製品も得意としています。

OEM

Original Equipment Manufacturer (オリジナル エクイップメント マニュファクチュアラー)
独自に製造機関を持たないメーカー・ブランド等から製品の製造を請け負う業態の企業です。
また、自社製造設備を整えている会社等でもピーク時の生産が追いつかない場合や自社での製造が難しい製品等を委託生産として行う事もあります。
アパレルでは、この業態の企業が多くあります。
弊社もOEMの業態の企業の一つになります。

ODM

Original Design Manufacturing (オリジナル デザイン マニュファクチュアリング)
OEMの委託生産方式に対し、ODMとはデザイン提案・パターン作成・グレーディング・生産まで一環して行う業態の企業です。
デザイン・設計を行ってくれる為に専門職の技術者を雇っていない企業でも生産を行える業態です。
この業態の企業もOEM同様に多くあります。 弊社は、OEMとしての企業でもありますがデザイン提案・パターン作成・グレーディングも行っておりますので気軽に相談頂ければと思います。